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花の擬人化を扱った創作企画用ブログ
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遅くなりましたが、竜舌蘭→トリ子ちゃんで告白?文

カプものの小説とか書いたことないので何かもう色々510さんに申し訳ないです…!!うわあああ
これをきっかけにヤンデレ頑張れたらとか思ったり、後は510さんに任せますという丸投g(ry


510さんのトリカブトちゃんと昼顔くんをお借りしました!

※追記
510さんに続きを書いてもらいましたo(*^▽^*)o
赤いのはなんだ?



「付き合ってるんですよね?」

 その問に暫く思案するも、その概念自体が曖昧で不確かなものだと知る。好意を持ち、彼女の家へと足を運び、幾度も話しかけるだけの関係を付き合っていると言えるのだろう。答えは当然、

「いや……」
「えええ?!付き合ってないんですか」

 大袈裟にのけ反って見せる浜昼顔はぱちぱちと繰り返し瞬きをした。次にはへぇ~と感心したように頷き始める。その様子が無性に腹立たしく、相手をどつくが本人は大して気にも留めずにこう続けた。

「そういう気持ちはちゃんと本人に伝えるべきですっ!女心は変わりやすいらしいですし……トリ子ちゃんさんがばい菌に取られちゃうかもしれません!そしたら菌類が繁殖して……それはそれで楽しそうですね」

 話の方向性がぶっ飛んでいるのはいつものことながら、掴み掛かるのも馬鹿らしくなるような内容に頭を抱える。しかし問われた関係性を明確にできないことに苛立ちを覚えたことは思いを伝えるきっかけとしては十分である。自分でも珍しく素直に浜昼顔の提案に賛同した

「確かに……良いかもな」
「菌類が繁殖することがですか」

 相変わらずの鈍い音と共に暴力反対です!と言う声が辺りに響いた。それは初夏も近い、ある汗ばむ午後の話であったと記憶する。日射熱による暑さとは別に、あの娘に思い焦がれれば身体は自然と熱を帯びる。熱に浮かされるような感覚は意外にも嫌いではない。あの娘のことを常時考えると言う行為が決して苛立つものではないのだ。

 またあの娘の幸せを願えばこそ、杞憂することが多々ある。あの娘へと触れる数多の悪徳である。それら全てを排斥しようとも、もとより僕が勝手にあの娘に思いを寄せること自体があの娘の意に反する悪徳行為であるかもしれない。いくらご意志を尊重すると口で申し上げたところで、それは嘘偽りと言っても過言ではないだろう。

 しかしながら逆に言えば、好意を抱くことを許されたのなら

 あの娘に群がる全ての害虫を排除するあらゆる手段を遂行する権利を付与されたと言えるのでは。

***

 文や贈り物など実に浅薄な所作を自分で咎めながらも、迷いに迷った挙げ句の果てにあの娘のために用意したのは遊園地へのペアチケットであった。

「……」

 度し難い。以前あの娘がテーマパークに行きたがっていたことを思い出したとは言え、早計な結論に苦笑するしかない。
 されど布団に潜りながら繰り返し二人分のチケットを見つめては、あの娘の笑顔を思い起こし頬が弛んだ。いつもならば大通りの騒音に気を散らし、苛々と寝付けないことがよくある。しかしながら今夜は心が弾むも、平穏であった。一般的に翌日が楽しみであるならば眠れないということを耳にするが、不思議なことに今はその逆である。あの娘から頂いた漢方が効いているからなのかもしれない。今夜はよく眠れそうだ。

 そして今朝に至るのだがここまでの記憶が、ない。気づけば朝食を済まし、家を出て、あの娘―――トリ子ちゃんが隣で笑っていた。その事実が夢でないということだけで僕を満足させるには充分であった。

「あ、あれに乗りましょう!」
「……あぁ」

 指を差されたその先は昨晩幾度となく想定を重ねた観覧車である。ベタであるとは理解していても、最善策が浮かばなかった。そもそも、老体と変人に意見を求めたところでまともな話を聞ける訳がないのは明白である。

 あの娘の手を取ろうとする係員を突飛ばし、代わりに手を取り観覧車へと誘導した。乗り込んだ密室はぎしぎしと音を立てながら上昇し始める。その狭い空間を支配するのはドラマティックな空気でもなければ高所に対する恐怖でもない。この鼓動は紛れもなくトリ子ちゃんへの恋慕の情から来るものだ。

「ふぬぇ……竜くん、つまらなそうです」
「え?あ、いや……」

 観覧車が一番上へ着いたらこの想いを伝えようと意気込んでみたものの、昇るにつれて鼓動は徐々大きくなる。平静を装うも、気が気でなく、眉間に深く皺を寄せていた。そんな様子を心配そうに見つめてくるトリ子ちゃんに申し訳なかった。言い淀む自分に対し、ふとトリ子ちゃんを見ると耳に手を当てていた。どうしたのかと心配し声を掛けるが、口許に人差し指を立ててしーっと言われてしまった。

「宇宙人さんと交信中です!」
「……っぷ」

 僕の緊張を汲みとり、ほぐしてくれるようなトリ子ちゃんの言葉に自然と口元が緩む。本来なら苛立ちを増幅させるような観覧車の軋む音も、やけに心地がいいものであるのが癪に障る。

「どんな交信内容なんだ?」
「あどぅえ、竜くんが何を考えているかを訊いているんです」

 本当は極秘事項なんですから2人だけの秘密ですよー、と真剣な面持ちでトリ子ちゃんは付け加えた。その内容を本人に言ってしまえば秘密でもないと思うのだが、そんな些細なことはどうだっていい。

「……あの日から、僕の心は決まっていた」

 トリ子ちゃんが僕のことだけを見てくれている。

「もし、トリ子ちゃんが僕と関わりを持つことを苦痛と言うのなら……二度と目の前に現れないと誓う」

 トリ子ちゃんが僕の事だけを考えてくれている。

「そうでないのであれば、」

 普段であるなら身の毛もよだつような薄汚い床に、すんなりと片膝を落とし、その手をトリ子ちゃんへと差し出す。耳まで真っ赤になるような急激な体温の上昇は嘔吐感を伴いながら、その気持ち悪さを飲み込む代わりに言葉を吐きだした。

「この慕情を……好意を抱くことへの了承を。そして――弊害を及ぼす全ての害虫からトリ子ちゃんを護らせてもらいたい」

 トリ子ちゃんと共に過ごす空間がまるで美酒のように判断を鈍らせていたのかもしれない。どんな答えが待っていようと、気にはならなかった。ただ君と過ごす今という熱に浮かされていたことだけはよく覚えている。

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