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花の擬人化を扱った創作企画用ブログ
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あめよ様より小説
椿、瓢箪



個人の嗜好を否むつもりはないし、窘めるつもりもない。
けれど、体が持つのだろうかと思うことはある。


「瓢箪さま、瓢箪さま……それほどおのにみなられて、だいじょうぶなのですか…」


なんのことはない

そうからからと笑うこの方を見ていると、なんとなく複雑な気分になる。
私達に年齢という概念がないのはわかっているけれど、この方のなりで際限なく酒を呷る姿は、なんとも筆舌に尽くしがたい。

お前さんも飲むかな? と差し出された徳利に視線を移して、緩く首を振る。


「わたくし…おさけのあじは、あまり…りかいできません…」


子供じゃのうと笑ってまた徳利を口に運ぶ姿は、少し複雑な気がした。

なんとなく、ではあるけれど、この方は私より幾分年下な気がして他ならない。
どちらが先に生まれたのかなど知るはずもないし、知ろうとも思わない。
本当に、なんとなくなのだけれど。

姿形をそれほど気にしているわけでなはい。
口調だけならば好々爺ともとれるのだけれど、この方の纏う空気は子供のそれだ。


「瓢箪さま、瓢箪さま……こども、だと…あなたさまにおっしゃられるのは…しんがいにございます…」


これならよいのか

そう言った彼に目を向けると、いつの間にか大層歳を重ねられていた。
皺の寄った手をぷるぷるとさせながら、それでもまた酒を呷っている。

そういうことではない。


「……それはそれで…よけいに、案じてしまいます…」


ぷるぷるしている体と同時にひらひらと揺れる袖を見て、軽く息を吐く。
一応慮っているつもりではあるのだけれど、この方にはそう映っていないのだろうか。
あるいは余計なお世話、煩わしい小言とでも映っているのか。
近頃は感情的に物を言うことが多いせいか、そのあたりがよくわからない。

あまり悩んでいるとはげるんじゃぞと言った彼に対し、これ以上劣りようのない容姿にございますと返す。

いつの間にかまた子供の姿に戻っている彼に目を戻して、また息を吐いた。
くるりと大きな瞳とかち合って、曖昧に笑みを浮かべる。


「――茶のしたくを、いたします。おのみになりますか?」


少しくらいは、腹を休めることも必要だろう。

茶菓子はあるんじゃろうなと目を細めた彼に頷いて、袂からひとつ饅頭を取り出す。


「湯が沸くまでは、それで辛抱くださいませ…」


わずかに輝いた彼に口元が緩む。
ぺりぺりと包み紙をはがし始めた彼の頭を無性に撫でたい衝動に駆られながら、茶の支度をすべく腰を浮かせた。





◆ ◆ ◆ ◆





あめよさんより。強だtゲフンゲフン…許可を頂けたのでもらってきました☆
にやにやが止まらないのですが、どうしたらいいですか←
椿さんと絡めてなごなごしながら読ませていただきました(´∀`*)

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