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花の擬人化を扱った創作企画用ブログ
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霧雨璃亜様より小説
ひょうふく、トリカブト



[紅い鶴]
「ぬぅ、早く渡さないと、通り過ぎちゃいますよぅ?」
「…で、でも……」
いつも以上におどおどとしているふーちゃんさんに、思わず苦笑してしまう。
「せっかく頑張って折ったのに、あげないのは鶴さんがかわいそうですー」
真っ直ぐに瞳を見て、笑って言えば、少しだけ考えていたあと、こくりと頷いてぱたぱたと走っていった。
「まったく……トリ子は天使には向かないですよー」
麻酔薬に使える朝鮮朝顔をエサにトリ子を使ったおじさんは、たぶん今日は暑さでだれているだろう。
「まぁ……ふーちゃんさんが笑顔なのは、トリ子も嬉しいですけど」
かわいらしい笑顔の真っ赤になっている年上には見えない友人を見て、くすりと笑顔がこぼれてしまった。
おじさんも、時々発破かけるくらいのようだし、強引になることは無いだろう。


「ひょ、瓢箪、さんっ!」
不意にかけられた言葉に振り返る。
赤い顔のふくが、じっとわしを見つめていた。
「どうしたんじゃ、ふく。ちょうど、お前さんの家に行こうとしていたんじゃが」
朝顔のおじじが貴重な酒を分けてくれると言っていての。
そう言いながら笑ってみたら、少し驚いたように目を見開いて、小さくため息をつくふく。
……なにか、悪いことを言ったかのう?
「あんまり、お酒、飲んじゃダメですよ……?飲みすぎると、身体悪く、しちゃいますから」
少し目じりを下げて言うふくが、なぜかかわいいと思い、動悸が速まる。
「ふむ……少しは、少なくしてみてもいいかもしれんのう」
そういえば、ほっとしたように微笑んで、何かを思い出したかのように何かを包み込んだ手を差し出してくる。
「あの、これ…さっき、トリ子ちゃんと作って……紅は、瓢箪さんに、似合うって、思ったから…」
手の中を見てみれば、少し小さめの、丁寧に折られた鶴が。
「いいのか?わしがもらっても」
「瓢箪さんのために、作りました、から……」
かぁっと紅くなったふくの、けれど優しい微笑みに押されるように、その手から鶴を受け取った。
「じゃあ、ありがたくもらっておくぞ。大事にする」
「…はいっ」
ふくの嬉しそうな声にわしもうれしくなって、共に笑っていた。




にやにやしながら霧雨璃亜さんから頂いてきました!
510さんのイラストと一緒に見るとにやにやが倍増します(*´∀`*)
ふーちゃんが可愛くて幸せです、ありがとうございます!改めて宜しくお願いします(◎´∀`)ノ

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