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花の擬人化を扱った創作企画用ブログ
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510様より小説
りゅうトリ



その日。
珍しく僕は山に来ていた。
決して山登りなどではなく。

「ウガァアアア!!」
「うわああ!」

熊に追われて。
いや、ちょっと林に入ってリフレッシュしようとしていたんだ。
そしたら、そこで熊が休んでいただけで。

「僕は悪くないからなッ!」

そして、そろそろ限界が訪れようとしていた。
人が作ったご飯なんて御免だと思い。
かと言って自炊スキルもなく。
つまり、空腹だった。
そもそも漫画やアニメの主人公のように、華麗に撃退なんて到底できやしないのだ。
腹が減っては戦が出来ぬ、なんて嘘だと思って悪かったな。

「ガルル…」

熊は目の前に来ているが、もう動けない。
あっけない終わりだ。

そう思うと同時に、目の前に誰かが飛び出し、意識が飛んだ。

 ***

「…も、…だ…?」

人の声で目が覚めた。

「もしもしー! 大丈夫ですか?」

というか肩をバンバン叩かれていた。
救護法か!

「あっと!起きました?おはようございますなんですよぅ。
熊吉さんが迷惑かけましたね。ごめんなさいです。
一晩中うなされてましたけど、大丈夫ですかー」

「ひ、一晩中?」

どうやらあの後、栄養不足で倒れた僕を、彼女の住む山小屋まで運び、寝ずに看病していたらしい。

「ふぇい、成長期なんだから、もっと栄養取らなきゃですよ」

ちょっと考えてみよう。
・肩を叩かれていた→触られていた
・そもそも小屋に運ぶ時点で触ってる
・看病→もちろん触る
・横になってる布団だってもちろん

「!!!」

軽く発狂しそうになったが、どうだろう。
せっかく介助した人がキレるというのは?
と、ふと我に返った。

「…あどぅえー?」

目の前で彼女は不思議そうな顔をしている。
そういえばまだ言っていなかったな

「ありがとう。礼を言っておく」

「はわわ!どういたしましてですよ。
あっ、お粥作ったんですけど食べられそうですかっ」

「無駄にするわけにはいかないだろう」

他人が作ったご飯なんて久しぶりだ――なんて思いながら。
これなら食べられる、と思った。
詳しく昨日あったことや、自分の事なんかを話し合っていると。

「森林浴にはですね、殺菌・消毒効果なんてものもあるんですよ。
だから、いつでも来てくださいね!心配なので」

と言ってくれた。
ここまで親切にしてくれるなんて。
とりあえずその日は、一旦帰る事にした。

***

色々と用事が被り、すぐに会いに行く事が出来なくなってしまった。
もしかしたら忘れられてるかもしれない、と思うと悲しくなった。
きっと他の人にも同じように親切なんだろう。
同じように…なんだか気に食わない。

ほら、そんなこと考えてるから空耳が

「こんにちはー!」
「?!」

本人だった。

「むー。なかなか来ないから、心配で最近眠れなかったですよ」

覚えていてくれた。
どうでもいい人じゃなかったんだ!良かった!!と思わず叫びそうになった。

「今度は会いに来てくださいね?」

「もちろん、その、菓子折りでも持ってくから」

絶対ですよ!
と嬉しそうな彼女を見送り、さっそく近くの名店に飛び込んだ。



熊吉ェ…( ^q^ )変態という名の紳士め!(違う
出会い話ありがとうございます!!(*゚ー゚*)
トリ子ちゃんの優しさにときめきました☆(*゚▽゚)ノ

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